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私が見たモンテッソーリ教育の実状 〜幼稚園選びの参考に〜




長いアメリカの夏休み、皆様どのようにお過ごしでしたか?仲良しのママ友からは毎日家にいる子供の世話で疲れる、サマーキャンプ代が高いという話をよく聞きますが、素晴らしい事に(?)我が子の通う幼稚園には夏休みがありませんでした。何と有難い事かとつくづく思います(笑)。

我が子の通う幼稚園は「モンテッソーリ教育」を実践しているのですが、渡米したばかりの当時は正直何のことか分かっておらず、単に家から近いのと知り合いのお子さんが通っているというだけの理由で入園を決めました。読者の皆様の中にも当時の私と同じように、「モンテッソーリ」という言葉は聞いたことがあるが具体的なことはよく分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし入園から約2年が経過した今では、この幼稚園に子供を通わせて良かったな、と思うようになっています。今回はそんなモンテッソーリ式幼稚園教育について、私が実際に見た内容を共有したいと思います。


注)一口にモンテッソーリ教育と言っても園や先生によっても異なるかと思いますので、あくまで一情報としてご参考頂ければ幸いです。



📕モンテッソーリ教育とは・・・(詳しくはWikipediaなども併せてご参照下さい)

20世紀初頭にイタリア初の女性医師マリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。その基本的な考え方は『全ての子供には生まれながらにして自立・発達していこうとする力(自己教育力)があり、その力が発揮されるために大人がすべきことは何かを直接的に教え込むことではなく、発達段階に見合った学びの環境を整えることである』というものです。この『自己教育力』に基づき成長を促していく為、能動的な行動や積極性が身につく、と言われているそうです。



📕モンテッソーリ教育の特徴

日本式の保育園・幼稚園と比べた時のモンテッソーリ教育の一番の特徴はお仕事(Work )の時間だと思います。日常生活、言語、文化、算数、感覚の5つの分野に当てはまる教材が用意されており、全体での学びの時間とは別に、子供達が自分で選んだ教材を使って個人Workを行う時間が設けられています。(この影響かは定かではありませんが、我が子たちにも徐々にではありますが集中力がついてきたような気がしています)以下、分野別に紹介したいと思います。



・日常生活(Practical Life)

日常生活の中にある動き(スプーンで掬う、トングで掴む、液体を注ぐ、ボタンやチャックの開け閉めなど)を通して手指の発達と自立を促すWork です。特に息子はこのWork が大好きなようで、毎日のお風呂でも掬う、注ぐ遊びをやっているほか、ジュースを注いだりするのを手伝うと怒るようになりました。家庭では箸の練習も積極的に取り入れています。








・言語(Language)

子供達が読み書きを準備する分野です。読み書きの前準備として形や大きさなどを学ぶWorkから始めます。

色、動物、物の名前、動詞や名詞などをフォニックスと合わせて学びます。娘は1年半ほどで80ページもある単語帳の単語を覚えて来ました。また、1歳歳下の友達と会話することで言語能力の近いもの同士でお互いに教え合うなどで相乗効果があるように感じました。言語学習が進むと日記を書いたり絵本を読む練習をします。ゆっくりと確実に英語力が上がっている様子を見ると先生とお友達には感謝しかありません。




・文化(Cultural Study)

植物学、動物学、科学、地理、歴史、芸術、音楽、運動などがこの分野に属します。少しわかりにくいですが、たくさんの事に興味を持うという分野です。Magnetic Non−Magneticなど身近な科学から、お絵描き、色塗り、ダンス、歌なども取り入れられています。歌もABCの歌から大陸に関する歌など遊びながら学んでいる事を実感しています。また、天体や偉人についての授業もしてくれるのでこちらが驚くほど様々な事を学んでいます。





・算数(Mathematics)

文字通り量、数、足し算、引き算、掛け算、割り算など数学的概念から時計やお金について学びます。数字の書き方や計算方法が日本を少し異なっているので我が家では幼稚園の指導方法に合わせています。また、お金について教える機会が少ない為、我が家では自動販売機のおもちゃやお買い物ごっこなどで教えています。




・感覚(Sensorial)

物を順番に並べたり、大きい物から小さい物へなど物性を分類したりする分野です。この分野や視覚、聴覚、触覚など五感を刺激し発達させます。何度も同じWorkを練習することで最初は間違えながら行っていたWorkも精度が増し感覚が研ぎ澄まされます。


・その他

モンテッソーリはイベントがないと言われていますが、そんなことはありません。バレンタインには友達とカード交換したり、ハロウィンには仮装をして登園します。母の日、父の日にはプレゼンを作ってくれ、クリスマスには歌を披露してくれます。保護者向けの説明会、担任の先生との面談、授業参観もあります。ポップコーンを食べながら映画を観たり、実験をしたり、クッキーをデコレーションして皆んなで食べたりと子供が喜ぶイベントもあります。そしていけない事、危ない事はしっかり叱ってくれます。目を見て挨拶をする事やくしゃみの仕方や手の洗い方などのマナー面も指導してくれます。何より先生が子供達個々を尊重してくれます。出来ない事を指摘するのではなく、出来る事を褒めて次にどんな練習が必要かを教えてくれます。入園当初、子供達も私たちも不安を抱えての幼稚園生活でしたが今では幼稚園に入れて本当に良かったと思っています。たくさんの素敵な友達と先生に恵まれ毎日楽しく登園しています♪



いかがでしたでしょうか?モンテッソーリ教育について簡単に記載させて頂きました。


教育内容はもちろんの事ですが、我が子は全く英語に触れたことがないがそれでも大丈夫か?という心配もあるかと思います。我が家の場合、コロナ禍で外に出る機会が限られていたこともあり、息子は日本語に触れる機会が少ないまま渡米することになった為、ヒューストンに来てから日本語と英語を両方同時に学び始めたようなものでした。平均と比べてしまうと遅いですが、日々成長を感じます。またアメリカならではかと思いますが、母国語の異なる子供もたくさんいます。子供同士のコミュニケーションは言語だけでなく、Feelingもあるようで友達と遊びながら学ぶという感じです。先生も英語が話せない子供に慣れている為、伝え方も工夫してくれています。これから渡米のご予定の方、渡米後間もない方、ご不安な方もたくさんいらっしゃるかと思います。同じ経験をしている方もたくさんいるので是非皆で情報交換しましょう!ご不明な事や不安な事などお気軽にご相談ください。







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