top of page

特別インタビュー!妊娠・出産・産後を地域で助け合うコミュニティ「BB360」宇津澤紀子さん、タランゴよう子さん



今回、ヒューストンでBB360 (Birth and Beyond 360) を立ち上げられたお二人、宇津澤紀子さん、タランゴよう子さんにインタビューさせて頂きました。活動の事、コロナ禍での出産、さらに出産との向き合い方まで深~く掘り下げてお話を伺います♪



 

まず始めに、BB360の活動について教えて下さい。


タランゴさん(以下T):”妊娠・出産お話会”を毎月開いています。今はオンラインが主ですが、先日初めて対面で行いました。今後も状況を見ながら、オンラインと対面の組み合わせてやっていく予定です。やはり英語があまり得意ではない方とか初めての出産の方にとって、アメリカでの出産は分からない事ばかりですよね。そういった方々に、情報を得られる場所を提供しています。

それから必要な人にご飯を届けるサービス「愛情ご飯届け隊」です。また今後は「両親学級」みたいなものも開きたいと思っています。


「愛情ご飯届け隊」はボランティアの方が産後間もない方などに、ご飯をお届けするという事ですが、誰かが作ってくれたご飯はとてもありがたく感じますよね。


T:本当におっしゃる通りです。でも日本人の方は真面目で“お届け”となるとちゃんとしたご飯、きっちり一汁三菜みたいなものと思われがちですが、そうではなくていいんです。夕食を多めに作ったからとか、1品だけおすそ分けとかでも全然オッケー。要は気持ちを届ける愛情ご飯ですから。


宇津沢さん(以下U): お隣にカレーを届けるとか、昔あった普通を目指せればいいなと。出産前後は“孤立”しがちで外にも出られなかったり、そんな時に「ちゃんと気にかけているよ!」って地域の方が気持ちを届けてあげる事で"一人じゃないんだ"と思ってもらえれば。また届ける方も感謝される事で、自分も必要とされていると思えますよね。




どのようなきっかけでBB360の活動を始められたのですか?


U: 元々私たちはドゥーラで、妊娠から産後までご家族をサポートする仕事をしています。でも二人だけだと全部のニーズに答えられないし、有料のサービスなどになってしまいます。そうではなくて、例えばご飯だけとか家事だけとか、それなら提供したい人は沢山いるのではないかと。ニーズがある人と提供してくれる人をマッチングすれば、コミュニティが広がりますよね。そして私が出産の時に手伝って貰ったから、今度は私の番でお返しする。「そんな風に循環するコミュニティが出来ればいいね!」というところから始まりました。



先ほど情報を提供するというお話がありましたが、地域の情報を得られるのは大切ですね。


T:お話し会で同じぐらいの時期を妊娠していたりすると、情報を共有できます。それに「辛いよね!」って励まし合える。また少し先の妊婦さんだったら、「こんな事があるよ。」とか先の情報も得られます。


U: 情報は聞かないと出てこないし、知っている人は知っているけれど結局そこへ辿り着けない。お話し会に参加した妊婦さん同士繋がりを持てれば子供が生まれてからでもプレイデイトしたり、その後もお付き合いできます。



コロナ禍で人との繋がりという面でも大きな変化がありましたよね。

病院などの対応の変化はありましたか?


U: コロナが始まった時は先も読めない状況で、シャットダウンの時期は病院の付き添いは一名だけとか厳しい制限がありました。上のお子さんがいる人などは家族も来られない、またドゥーラも出産に付き添えなかったので、バーチャル付き添いをしたりしました。コロナ禍でアメリカ人は、自宅出産を選ぶ方が凄く増えています。


T: 私自身、下の娘は自宅で産んでいます。コロナで状況が変わってより出産に向き合い、自分は何を大事にしたいか?というところを考える人が増えましたね。色々な制限があり、「私、病院で一人で産みたいのか?」となった時に、自宅出産があるとか情報を得ると選択肢が増える。そんな情報を提供できたらと思います。



出産は人生の大イベントですから、自分の思うような出産が出来たらいいですね。


U: 子育ては選択の繰り返しで出産は初めの一歩です。きちんと向き合う事で、その後の人生も自信を持って選択していけるのではないでしょうか。



大変な時には周りに頼るのも大切ですよね。


T: 人生でここは頑張らなくてはならない時期は絶対にあるので、その時に頑張ればいい。周りの手を借りられる時は、どんどん利用してください。身体バッキバキになって出産して、そこから24時間365日育児が始まるわけで、罪悪感なんて感じないでどんどん甘えなさい~って。(笑)それで後になって自分に余裕が出来た時に、必要な人にお返しすればそれでいいと。この活動を通して、皆さんの親切心が循環することを目指しています!


本日は為になるお話、有難うございました!



~インタビューを終えて~

素敵なお二方でした。海外での出産は不安要素も多いですが、貴重な経験だと思います。

是非ウェブサイト、SNSにて情報をチェックしてくださいね。

「愛情ご飯届け隊」のボランティアも募集中とのこと。

またBB360では、スペシャルニーズのお子さんのサポート(セラピー・医療保険など)の情報も提供しています。必要な方はお問合せください。


BB360 (Birth and Beyond360) のサイトはこちら★

Facebook  

インスタグラム bb_houstonh



 


お助けマップ、はじめませんか?


お助けマップは、ヒューストン生活に役立つ情報を発信する、日本商工会のボランティア組織です。現在は月1回のミーティングを中心に、協力しながら楽しく活動中🌻

ボランティアを通して、ヒューストン暮らしの楽しさを見つけてみませんか? ボランティアはいつでもwelcomeです! こちら からお気軽にお問い合わせください🤗 見学もお待ちしています🎶




特集記事
タグから検索
bottom of page