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🥎🏐🏊アメリカの高校スポーツ⚾⚽🎾




アメリカの高校スポーツの仕組みは、一年間みっちりと1つのスポーツに取り組む日本とは違い、シーズン毎に違うスポーツができるようになっています。ですので、スポーツが好きな子や、運動が得意な子はいろいろなスポーツに取り組むことができるので、羨ましいシステムですね。というわけで、今回は高校でのスポーツについて簡単にご紹介していきたいと思います。




☆高校にはどんなスポーツがあるの?



州や地域によって、気候も違うので異なりますが、Katy&Houstonエリアでは以下のスポーツが多くの学校でできるようです。これだけのスポーツがあり、また時季が重なっているケースもあるので、自分のやりたいスポーツの時季をしっかりと確認しておく必要があります。



Football

Cross Country

Tennis

Volleyball

Swimming & Diving

Wrestling

Basketball

Soccer

Tennis

Golf

Track & Field

Softball

Baseball



☆誰でも好きなスポーツを選べるの?



高校でスポーツをする場合は、選択授業の中にそのスポーツの授業を選択する必要があります。けれどもチームのメンバーとしてシーズン中にプレイするには、「トライアウト」というものを受けて、合格する必要があります。シーズンの始まりによっても異なりますが、新学期から始まるテニスなどは、夏休みの間にトライアウトが行われ、それに合格しなければ授業を選択することもできず、残念ながらハイスクールでプレイすることはできません。


一方で、サッカーや野球などの冬から始まるものに関しては、サッカー/野球の授業を選択して、シーズンが始まるまでは、授業でプレイすることはできます。ですがシーズン前にトライアウトが行われ、それに合格しなかった場合はそのクラスから抜けて、普通のPEのクラスに移ることになります。厳しい世界ですね。


フットボールは学校によってはトライアウトがないこともあるので、その場合は誰でもプレイすることができます。ただし、試合に出してもらうことは難しくなる選手も出てきます。


シーズンが始まると、放課後や、朝に練習が入ってきますが、オフシーズン中は毎日授業の中で練習するだけになります。それでは物足りない選手はクラブチームに所属して放課後練習をしています。





☆複数のスポーツを掛け持ちすることもできるの?



高校スポーツはシーズン制なので、複数のスポーツをやっている子もいます。秋にはフットボールをやっていた生徒が、冬にはサッカーをやっていたり、サッカーをやっていた生徒が春には陸上をやっていたりもします。試合などが重なった場合は両方のコーチが相談して、どちらを優先するか決めたりもします。良い選手であればあるほど、チームにいてほしいわけですね。ただし勉強との両立が大変になってくるので、11年生くらいになると、掛け持ちする選手も減ってくるようです。




☆全学年が一緒にプレイするの?



アメリカの高校は4年制で、それぞれを


9年生 = Freshman

10年生 = Sophomore

11年生 = Junior

12年生 = Senior


と呼びます。


チームは


③Freshman team(もしくはJunior Varsity B)

②Junior Varsity A

①Varsity


と3つあります。


③Freshmanのチームはその名の通り、Freshmanのみで構成されるチーム。

これがJunior Varsity B(JVB)と呼ばれる場合は、FreshmanとSophomoreで構成されます。


②Junior Varsity A (JVA)はSophomore & Juniorがメインのチーム、


①VarsityはSeniorがメインの学校を代表するチームで、レベルがトップの選手で構成されています。


ですが、年齢は関係なく、実力によって入るチームが変わるので、VarsityのチームにFreshmanが入ることももちろんありますし、Varsityチームでも力があればFreshmanがスタメンとして活躍し、Seniorの選手がベンチということも多々あります。アメリカらしい実力社会の世界ですね。




☆スポーツと勉強 どっちが優先なの?



シーズンが始まると毎日学校での授業中の練習に加え、放課後練習や、朝練、もちろん試合なども増えてきて、選手の忙しさは増します。クラブチームに入っている選手もたくさんいますが、学校スポーツを優先できるように、ハイスクールシーズン中はクラブチームもオフになります。(こういった融通はほとんどのチームで一貫されていて驚きます。)


しかし勉強に関しては、厳しく、1つの科目でもC未満を取ると、次のグレーディングピリオドで挽回するまで試合に出ることはできません。一人でも欠けるとチームスポーツの場合は勝敗に関わってくるので、選手は勉強もしっかりとする必要があります。実際にあったことですが、ある試合で勝ったチームの中にC未満を取っていた選手がいたことが後に発覚し、その試合は覆り、負けとなってしまいました。


Varsityのチームの試合は夜遅くに行われるので、帰宅後にテスト勉強をしなければならない日もあり、選手はタイムマネジメント能力も問われます。




☆試合はいつ、どれくらいあるの?



試合は基本的に平日の放課後に組まれます。スポーツによっても違いますが、週に2回くらいは試合が入り、Varsityだとプレシーズン試合などで、まれに土日の遠征があったりもします。Varsityチームが学校を代表するチームとなるので、Varsityに入ると試合の数も大幅に増えます。




☆保護者の負担はどのくらい?



基本的に保護者の負担は少ないですが、シーズンの始めには説明会が行われ、そこで練習の予定や、学業との両立、試合の日程、遠征についてなど細かいことを説明されます。もちろん選手のサポートや応援も大事なので、シーズン中は送迎や、栄養管理、スケジュール管理などで忙しくなります。


チームや学校によっても異なりますが、息子の所属している学校チームではチームディナーと呼ばれるものがあり、シーズン中に3回ほど、ホストを決めて、チーム全員を家に招き夕飯を振舞います。

家に招く方は、20人強分の夕飯や飲み物を用意しないとなりません。ハンバーガーやホットドックなどが多いですが、ケイタリングを頼む人もいます。強制ではないのに、毎年開催されるのは、(今年はCOVIDのため中止)ホスピタリティー精神の高いアメリカならではの習慣だと思います。

チーム20人もいると、一緒に集まって食事をすることもなかなかないので、選手たちもとても楽しみにしていることがよくわかり、出席率はほぼ100%です。用意する大人は大変ですが、お手伝いの人たちが来てくれるので、楽しいひと時を一緒に過ごすことができます。


もう一つアメリカ高校スポーツにつきものなのが、ファンドレイジング。学校で使う備品は、貸し出されるものがほとんどです。(ユニフォームやカバン、ベンチコートなど)けれども学校側がそれだけの備品を用意するのはなかなか大変なことなので、毎年選手たちにファンドレインジングのノルマが課されます。

これがなかなか大変。近所のレストランや、サロンなどに提供してもらったクーポンカード等を、親族や、お友達家族、近所の方々に買ってもらいます。その際は選手が自分で頼みに行って、キッチリと説明することを求められます。これは日ごろから近所の方たちと友好的に接しておくこと、またコミュニケーション能力、交渉力なども求められるので、なかなかハードルが高いです。



アメリカでは文武両道が好まれるので、スポーツにしっかりと取り組むことは、おすすめです。

充実した生活を送ること、自分で時間を調整して勉強と両立させること、チームメイトと親睦を深め、学年やバックグラウンドの違いを超えて仲良くなれること。やってよかったと思うことは多いと思います。ぜひ高校でのスポーツを楽しんでほしいと思います。





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