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★TEXAS歴史探索★


テキサスが一つの独立した共和国だったことは知っていますか ヒューストンやオースティンの都市名も歴史上の英雄からつけられた名前です。テキサスヒストリーは、テキサス現地校の4th Gradeと7th Gradeでしっかり教えられるのですが、地名や人物名などが難しく苦手意識を持たれやすいみたいです。。。 でもテキサスの歴史自体は、戦いあり、涙あり、感動ありのドラマティックな内容で、とっても面白いですよ!!

秋になりテキサスも少しずつ涼しくなってきましたし、週末にお子様と一緒に歴史探索に出かけてみてはいかがでしょうか?

今回のブログではテキサスの歴史と探索場所についてご紹介したいと思います。

時代は太古の昔に遡ってしまいますが、約1憶年以上前、テキサスには多くの恐竜が生息していたと考えられています。ダラス近郊のグレンローズ町の周辺からは恐竜の足跡が多数発掘され、Dinosaur Valley State Parkとして恐竜のオブジェなど建てられています。公園内では実際に恐竜の足跡を見ることができたり、ガイドツアーも楽しめるようです。

【Dinosaur Valley State Park】

 【Dinosaur Valley State Park】

76043TXGlen Rose1629 Park Road 59

また恐竜が絶滅した後の約1万年前の原始人の化石がフォートワースとエル・パソの中間地点にあるミッドランドエリアで見つかっており、また近辺には原始人が描いたと思われる壁画なども見つかっているそうです。

その後16世紀頃まで、テキサスは多種多様なネイティブアメリカンが独自の生活を営んでいました。テキサスという名前は、ネイティブアメリカンCaddo族が自分たちを呼んだTejasという言葉に由来するそうです。

16世紀頃になると、中米を征服していたスペイン人が黄金の街を求めてテキサスに探索隊を派遣したのですが発見することができませんでした。 スペイン人は、テキサスの土地を治めるためにミッションと呼ばれる伝道所を建て、ネイティブアメリカンにキリスト教とスペイン風生活様式を広めていきました。そのミッションの中で最も有名なのはサン・アントニオにあるMission Concepcionで、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

【Mission Conception】

807 Mission Rd, San Antonio, TX 78210

1600年後半にはルイジアナを征服していたフランスが東へ勢力を伸ばし、テキサスに要塞を建設したのですが、ネイティブアメリカンの襲撃に遭い数年後に壊滅してしまいました。

1821年にスペインからメキシコが独立したと共にテキサスもメキシコ領となりました。同時期、アメリカからテキサスへの移住の許可を取り付けた父の遺志を引き継いで、息子のスティーブン・オースティンがアメリカ人300家族をテキサスに入植させました。彼は「テキサスの父」と呼ばれ、テキサスの基盤を構築した最も重要な人物でした。しかしそんな中、メキシコではサンタ・アナが政権を握り、独裁的な政治を進めていきました。

< Stephen Austin > <Santa Anna>

メキシコ政府の独裁的支配や政策に不満を持ったテキサス入植者達はメキシコからの独立を目指して戦うことを決心しました。1836年3月2日、テキサスの人々はWashington-on-the Brazosで独立宣言を成立し、事実上のテキサス共和国を創立しました。ヒューストンの北西にあるWashington-on-the Brazos Sate Parkでは博物館が建てられ、また独立宣言を成立した場所など見て回ることができます。ガイドツアーも行っていて、歴史好きのおじいさんの熱い話を聞くことができます。

【Washington on the Brazos State Park】

23400 Park Rd 12, Washington, TX 77880 http://wheretexasbecametexas.org/

同時期、メキシコ軍はテキサスの反乱を制圧するために兵を進め、ゴンザレスでの衝突で独立戦争が始まりました。その後、サン・アントニオのアラモの砦に立て籠っていた約200名のテキサス軍は2週間の睨み合いの結果、圧倒的な人数のメキシコ軍によって全滅させられてしまいました。絶望的な状況の中、テキサス独立のために逃げ出さずに死を覚悟して戦いに挑んだこのアラモの戦いはジョン・ウェイン主演の映画にもなっており、テキサスの人々にとっても最も誇り高き歴史として語り継がれています。

【The Alamo】

300 Alamo Plz, San Antonio, TX 78205

同年4月21日、サミュエル・ヒューストン将軍の率いるテキサス軍はヒューストン郊外のサン・ジャシントまで兵を引き上げ、「リメンバー・ザ・アラモ」をスローガンとして奇襲を仕掛け、圧倒的な強さのメキシコ軍に勝利を収めることができました。サン・ジャシントでの勝利を記念して戦いの場所にモニュメントが建てられていますが、完成直前で星を追加してワシントンモニュメントより高くしたらしいです。テキサス人らしいですね!

【San Jacinto Monument】

1 Monument Cir, La Porte, TX 77571

これによりテキサスは名実共に独立を手に入れることができました。ヒューストンはその後、テキサス共和国大統領を務めるなど政治の分野でも活躍しましたが、ネイティブアメリカンと平和的な共存に努めたり、奴隷制度に反対したりとリベラルな考え方がテキサスの人々に愛されたのではないかと思います。ヒューストンからハインツビルの街に45号線を北上する途中に約20メートルのヒューストンの彫像が当然現れ、驚かされます。ハインツビルにはヒューストン博物館もあるそうです。

<Sam Houston>

メキシコからの独立を果たして共和国を成立したテキサスですが、財政上や防衛上の理由から国家の自立を維持することが難しくなってゆき、アメリカへの併合を希望するようになりました。アメリカはメキシコとの衝突を懸念して躊躇していましたが、議論の結果1845年にテキサスはアメリカの28番目の州として編入されました。テキサス共和国は結局、約10年でその幕を閉じました。

アメリカ併合後、州都であるオースティンにテキサス州議会議事堂が建設されました。現在の州議会議事堂を見学すると円形ドームの内側にはテキサスの象徴であるローンスターが飾られていたり、フロアの中心部がテキサス共和国のマークが描かれていたりと独立心の強い作りになっていて面白いです。

【Texas State Capitol】

W 13th St, Austin, TX 78701

テキサス併合後、アメリカはメキシコ軍と衝突が起こり、パルアルトで戦いとなりましたがアメリカが勝利し、メキシコとの領土争いが終結しました。そして、1861年の南北戦争によりテキサスは南部アメリカ連合国に属しましたが、1870年に再度、アメリカ合衆国への復帰が認められました。

シックス・フラッグス・オーバー・テキサスという言葉や下の6つの旗を州議事堂など到るところで見かけますが、テキサスの土地で主権を持ったことのある6つの国を表していて、テキサスの歴史を意味しています。

最後、探索の締めくくりは、メモリアルの老舗ステーキレストランTaste of Texasに出かけてみてはいかがでしょうか? 店内には至るところにテキサスの歴史や文化を感じられる物が飾られて、どっぷりテキサスに浸かることができます。美味しいステーキを食べながら、テキサス愛を深めて頂けらと思います。

【Taste of Texas】

10505 Katy Fwy, Houston, TX 77024

今回ご紹介た歴史探索場所を記載したマップです。

(手作り感満載でごめんなさい💦)


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