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『ミュージアムへ行こう!』in Houston



つい先日まで暖かかった(暑かった?)ヒューストンですが、Thanksgivingを境にグッと冷え込みましたね🌬

この時期、肌がピリッと引き締まる冷たい空気の中でスポーツを楽しむのも一興ですが、空調が効いた心地良い館内で芸術に触れ知識欲を満たすのはいかがでしょうか?


コロナ禍ではありますが、現在、museumは入場制限を設け、安全対策の下(マスク装着、ソーシャルディスタンス、手の消毒)、開館している所が多く、またVirtual Visitができる所もあります。


実は、ヒューストンにはたくさんのmuseumが存在していることをご存知ですか?

Midtownに位置するHouston Zooを中心に半径3マイル程をぐるりと1周したエリアに主なmuseumが集まっており、Museum Districtと呼ばれます。

Museum Districtのサイトがあり、それぞれ徒歩圏内の4つのzoneに分けて紹介されているので、ここで一度にDistrict内のmuseumをチェックする事ができます。https://houmuse.org


候補がいくつか決まったら、各museumのサイトも検索して、開館状況やチケット予約が必要かどうかなどの最新情報を入手しましょう。(コロナ禍では、いつどう変更になるか予測がつかないので。。)あと、パーキングがあるのか、路駐OKなのかを確認しておくこともお勧めします!


さて、今回は、筆者が実際に足を運んだmuseumをいくつかご紹介したいと思います。


 

まずは、いきなり話の流れからそれて…Museum District外のmuseumから。I-45をnorthに上がります。

その名もNational Museum of Funeral History( https://www.nmfh.org )

日本人としては「葬儀史博物館」と聞くと、えっ⁈と思いますが、これが、日本のお葬式から連想するイメージとは全く違い、他には見ないユニークさで個人的には大ヒットのmuseumでした!


外観はとても地味です。。

館内は写真OK。チケットはその場で買いました。

入ってすぐは、時代ごとの立派な霊柩車が並びます。


亡くなった多くの有名人のメモリーコーナーがあり、葬儀時のパンフレット(?)なども展示されています。


テーマ別にいくつかコーナーが設けられています。

ここは「エンバーミング(防腐処理)の歴史」について。アメリカでエンバーミングが発展したきっかけは南北戦争の時で、エンバーミングの父と呼ばれたDr. Thomas Homesのお陰で多くの遺体が家族の元へ戻る事が出来たそうです。

古代エジプトでは、もう既に、エンバーミングの先駆けとなるミイラ作りが行われていたという事に改めて驚かされますよね。。



次のコーナーはローマ法皇が亡くなった時の一連の儀式が紹介されています。なかなか知る機会が無いので、関心がある人には興味深いコーナーだと思います。



(「土葬」に対しての)「火葬」についての説明コーナーがあり、自分の葬儀の火葬プランの立て方や、遺灰をどう残したいか、例えばアクセサリーに埋め込むなどのアイディアが展示されていました。これからはお墓はもう必要としない時代になっていくんだろうなぁ。。と考えさせられます。


世界の霊柩車の紹介で、いきなり日本の霊柩車がどーん!と現れビックリ😳 最近はここまで装飾した車はもう見かけませんね。

説明書きには、日本は世界で一番葬儀費が高額だと書かれていました…



最後に歴代アメリカ大統領のコーナー。リンカーンや、ケネディがメインに。

テキサスのカレッジステーションの墓地に眠っているジョージ・ブッシュ(父)元大統領のコーナーが隣に個別にあり、出口となります。



実は、用事のついでにサラッと寄って帰るつもりだったのですが、想像以上に奥行きが広く見応えもあり、随分長居してしまいました!


 

次にご紹介するのは、場所はMuseum Districtに戻り、Holocaust Museum Houston ( https://hmh.org/ )です。


このmuseumの存在を知ってはいたのですが、なかなか重い歴史と向き合えず、今回ようやく訪れる事が出来ました。

なぜヒューストンにホロコーストのmuseumがあるのかというと、戦後、アメリカは多くのユダヤ人難民を受け入れましたが、その時に一部のホロコースト生存者がヒューストンに移民した為です。



かなり立派な外観です。

それもそのはず、約35億円(!)と2年の月日を費やして、以前の2倍の大きさに増築し、2019年6月にリニューアルオープンしたとのこと。現在、アメリカ国内で4番目に大きいホロコーストmuseumなのだそうです。(恐らく一番はワシントンD.C.のmuseumでしょうか。)


正面玄関を入るとすぐに持ち物検査をされます。チケットはオンラインで事前購入して行きましたが、来客数は少なかったのでその場で買っても問題ないと思います。


残念ながら、館内のメイン展示室は撮影禁止で、写真ではご紹介出来ませんが、通路に沿って進み、写真を見ながら説明書きを読み進めていくとホロコーストの流れがわかるようになっています。

実は、このmuseumは10歳以下のお子さんにはお勧めしないとサイトに書いてあるのですが、展示されている写真のみを見る限りでは、そこまでショッキングなものは無かったように思います。衝撃的な映像は、通路の何箇所かに設置してある箱形の小さなスクリーンを真上から覗き込まないと見れないように配慮してあります。


メインの展示室を出ると、アンネ・フランクのコーナーがあり、


ロビーには人権についての展示があります。


2階にはシアターがあり、映像の中で、ホロコースト目撃者となった生存者の体験が語られます。


戦争の悲惨さに直面するのはいつもつらいのですが、ホロコーストとは何だったのか、戦争中は人間が人間でなくなる恐ろしさを改めて考える機会となりました。


 

次はThe Menil Collection ( https://www.menil.org/ )。ここはご存知の方も多いと思います。

こちらは5つの建物から成るmuseumですが、私が訪れた時はコロナ禍の為メインビルディングしか入れませんでした。



チケットはオンラインで事前入手(無料です!)していきました。こちらはわりと来客数が多いので、事前入手をお勧めします。入場時間枠が決まっているので安心です。

モダンな佇まいで、素敵なmuseumなのですが、私が訪れた時の展示は、南米のコレクションや、(かなり難解な)抽象画、コンテンポラリーの創作品などで、ちょっと私の趣味とは合わず足早に…。次回の展示品に期待!

ちなみに、展示室は撮影禁止です。


ここの良いところは、敷地内にMenil Parkがあるので、思い思いにピクニックシートを敷いて(ソーシャルディスタンスを空けて!)午後のひと時をの〜んびり寛げます🌿


そして、メインビルディングの向かいには小さなブックストア、その隣にはBistro Menil ( https://bistromenil.com )があります。コロナ禍以前、お助けマップメンバーでランチした事があるのですが、雰囲気も良くて美味しかったです!


 

最後に、ここはかなりマイナーと思われる、The Health Museum ( https://www.thehealthmuseum.org/ ) をご紹介します。


さすがHealth museum 、入り口に、コロナ感染防止の注意事項が細かく書いてあります。



チケットはオンラインで事前購入しましたが、その場でも買えます。


なかなかにインパクトのあるユニークな展示です。


お子さんがいる方はその子のタイプで、好きか嫌いか、真っ二つに分かれそうです。。


運動能力を測るモノもいくつかあり、ついつい家族で白熱してしまう我が家でした。これはジャンプ力。


奥にoutbreakのコーナーがあります。タイムリーな感じですね。


運動能力だけでなく、ロビーには知能を試すゲームも。当然、白熱の我が家。。


展示室の他に、ラボ室があり、7歳以上ならチケットを買って誰でも参加出来るようです。(13歳以下は大人要付き添い)


このmuseumはゆ〜っくり観ても所要時間は40分程なので、何か他の用事(近所にランチを食べに来たなど)のついでに立ち寄るのがいいと思います!

※現在、コロナ禍の為触れない展示があります。


 

最後の最後に、やはり王道museumも一つだけ簡単に。

ヒューストンで一番立派なアートのmuseumと言えば、The Museum of Fine Arts, Houston ( https://www.mfah.org/ )ですが、アメリカ国内でも10本の指に入る規模のmuseumだそうです😳広くて見どころ満載なので、時間にリミットがある場合は、興味があるギャラリーだけに絞った方がよいと思います。

ところで、私はmuseum内のカフェが大好き!アートに溢れた館内で歩き疲れた時に飲むコーヒーの美味しさは格別☕️。。ここMFAHのカフェも居心地良い空間だったのですが、残念ながら現在はコロナの為閉店しています😞

MFAHのショップ(The MFA Shop)はとても充実していて、見ているだけでも楽しめるので、大人にも子供にもオススメです!専門店なアート用カラーペンシルなども売っています。


コロナ禍で、足を運ぶのはちょっと…という方には、Virtual Programがあります。ぜひサイトで検索してみて下さいね。



 

【おすすめアプリ&サイト】


★Google Arts & Culture



このアプリは、特にアートや旅が好きな人にはイチオシです!

とにかく色々と遊べるので、説明仕切れないのですが、例えば、自分の顔写真を撮影して、有名な画家が描いた人物画の中から、自分の容姿が近い作品をアプリが選んでくれます。えっ⁈これ⁈…ということもありますが、そこはご愛敬。

絵画の塗り絵やパズルが出来たり、人気の観光地や美術館をバーチャル訪問したり、絵画の鑑賞を音楽や説明付きで楽しめたりします。

これは無料ですが、他に有料のアプリもいくつかあるので、気になった方は探してみて下さい。


★USA TODAY 10 BEST

世界の魅力的&ホットな観光地や、食べ物、文化などを紹介してくれるサイトです。もちろんバーチャルツアーも出来ます。今はもうバーチャルツアーが普通になってきましたよね。観ているだけで、心は画像の旅先へ飛んで行きそうです!



museum特集、いかがだったでしょうか?

お出かけの時はくれぐれもコロナ対策は万全に、引き続き気を付けて過ごしていきましょう!!




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