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〜With コロナLife 〜 学校再開をめぐったママたちの思い

新型コロナの影響による長期休校を経て、ついに新学期が始まりました。通年ならば「自由な時間ができた!」とママ達もホッと一息する時期なのですが、今年はそうはいきません。対面式を選んだご家庭は学校での感染が心配だし、バーチャルを選んだご家族の場合、特に子供が小さいと親は監督していなければなりません。今後もさらにコロナ感染拡大が懸念される中、対面式かバーチャル式かの選択には、頭を悩ませた親御さんも多いことでしょう。学域や公立か私立かによって学校再開の計画や安全対策は様々です。学区によってどんな計画・対策が行われているのか?また学校再開にあたっての不安など、編集スタッフメンバーたちの意見も盛り込んでご紹介します。

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        Spring Branch ISD <学校再開プラン>

・対面式もしくはバーチャル式のいずれかを選択。但し対面式希望の場合、登校は9月8日以降から可能

・オンラインと自習を組み合わせた授業

・IT Learningなどのアプリを使用して課題の提出や管理を行う

・パソコンやタブレットが無い生徒のためにデジタル機器の貸し出しあり

<Opinion> 編集スタッフK

「ミドルの娘の友人のほとんどはバーチャルを選んでいたので、考えた末我が家もバーチャル式にしました。結局蓋を開けたら65%の生徒は対面式を選択していて、予想とは真逆の状況に驚きました。小学生の下の娘の周囲も同じでした。バーチャルを選択した生徒は全体的にアジア人が多いようでした。対面式派が少なければまだしも、半数以上が登校するとなると、感染リスクが高まり不安が募ります」

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           Katy ISD <学校再開プラン>

・KVA(Katy Virtual Academy)というバーチャル式、もしくは対面式を選択

<Opinion>編集スタッフS

「新学期を迎えるにあたり、6/26に保護者に対して事前アンケート調査がありました。その結果、49% 対面式、43% バーチャル式と意見がほぼ二つに割れ、この調査の結果をベースにKaty ISDでは選択制になったのではないかと思います。Pattisonの日本人家庭は我が家も含め対面式を選択している方が多数のようでした。ちなみに、1セメスター(各9週間)ごとに対面式かバーチャル式かの選択を1度変更することが可能なようです」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー                   Clear Creek ISD

<学校再開プラン>

・8/24(月)より全学年オンライン授業開始

・対面式を(学校=Brick and Mortar)選択した児童の登校は、 8/31よりPreK, Kindergarten, 6th, 9th開始

9/8より1st〜5th開始

<Opinion>編集スタッフD

「今回バーチャル式にすべきか対面式にするか自分の中でも考えが全く纏まらず、葛藤の毎日でした。誰かさんが行くから自分の子どもも学校に行かせる、ということを判断材料にしたくなかったので、敢えて身近な方の状況は聞きませんでした。(某ラスベガス在住の方のブログはとても参考になりました)。結果バーチャル式を選択する事にしましたが、YMCAのサマーキャンプのニュース(https://news.livedoor.com/lite/article_detail/18671799/を読み、同様の可能性は大いにあると思ったのも判断基準の一つでした。うちの息子はわりと家に居るのが好きで、補習校のバーチャル授業にもすっかり慣れてきてたこともあり、全く問題ないように思えます」

<Opinion>編集スタッフM

「長女のデイケアは3月16日から「Essential worker」の子供達のみ預かり可能で、自宅保育が可能な家庭は基本的に自宅待機というお知らせが来ました。5月中旬ごろ娘の通園は可能になりましたが、その1ヶ月後先生が感染、続いてそのクラスの園児3人も感染。我が家は自主的に娘を1週間休ませました。それ以上感染者が増えなかったので1週間後にはまた通園を再開させましたが、一ヶ月経過後今度は娘のクラスの園児が感染し、2週間クラスが閉鎖に。その子の感染経路は両親からだったようで、その後他の園児には感染が広がらず、2週間後にはクラスが再開され現在に至ります。この事から我が家はデイケアでの子供の感染の可能性は低いと判断し、引き続き娘を通園させています。性格的に娘はアウトドア派で、自宅保育よりデイケアに通せる方が合っています。また現地のお友達と関わることで、日本では味わえない貴重な体験もできます。家族全員が納得いく形でこのコロナ禍を乗り越えられたらなと思っています」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー                  Houston ISD 私立 <学校再開プラン>

・バーチャル式か対面式かの選択 ・始業日は小中高と1日ずつずらしてスタート。はじめの1週間は様子を見るため半日授業

・衛生管理対策:学校エントランスで毎朝の検温、各クラスルーム入室時に手は必ず消毒、 手洗い強化

・先生と生徒の間にアクリル板パーテーションが設置

・全員終日マスク着用義務

・カフェテリア内の丸テーブル使用は最大3名、毎回同じ椅子に着席が義務付け(感染者が出た場合追跡がしやすいよう)

・教室内の机の配置はソーシャルディスタンシング

<Opinion>編集スタッフG

「私立の場合、学校が宗教か無宗教かによって学校再開計画が異なっていました。息子が通うクリスチャンスクールは新学期早々から対面式の選択も可能で、夏休み中にその安全衛生対策について校長から事前に詳細説明を受けました。個人的には息子にバーチャル式を選択して欲しかったのですが、高校生ともなると選択権は本人にあり反対しきれませんでした。そして驚くことに90%の生徒が対面式を選択しています。学校再開に向け多くの不安や疑問もありましたが、当分Withコロナでやっていく今、一日中PCに向かってバーチャル授業を受けることは本人にとって多大なストレスでしょう。学校再開から約2週間経過した現在も感染者は出ていないので、今後の安全を願うばかりです。ちなみに、多くの私立校は、少なくとも新学期開始数週間はバーチャル式のみ。様子見て対面式を再開するという学校がほとんどでした。アメリカの場合、ご家庭が民主党か共和党かで学校再開への考えが大きく違うようです。さらにアジア人生徒が多い私立も半数以上がバーチャルを選んでいるようです」


<Opinion>編集スタッフK(教員)

「まだ子供はいませんが、子供が小さければオンライン、大きければ家族と相談して日本に帰国するかもしれません。理由は自分と夫に既往症があるからです。既往症のある人、または手術歴がある人は、感染して重症化した場合を念頭に置く必要があります。今までの病歴等についてどの程度医師と英語でコミュニケーションがとれるか、当地の医療判断を信じられるかは重要です。日本であれば病院間で医療記録の請求が行え、当時の病歴や予後について把握しやすいからです。もし気になる病歴や後遺症をお持ちの方は、いざという時のためにそれらをまとめて英語に直しておくと便利かなと思います」

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